TAGGED

TAGGED(タグド)は、耐洗紙と言われる「洗濯できるほどタフな紙」を使った、片手で持ちやすい形のメモ帳です。

クリーニングのタグで使われている紙とお伝えすれば、あ、アレと思い出してもらえるかと思います。

濡れても丈夫で破れないメモ帳

洗っても破れない紙とか、ウォータープルーフとか、濡れても大丈夫な紙と、言われます。洗えるほど丈夫な素材をクリーニング以外でも、皆さんに使って楽しんでもらいたいと思い、TAGGEDのメモ帳を作りました。

タフにラフに使えるシェイプしたフォルムのメモ帳は、手になじみやすく生活のあらゆるシーンで活用できる実用的なメモ帳です。

野外などの環境に左右されず、屋外で雨にさらされたり、汗で濡れた中でも、形崩れしたり破れたりしない強靭な耐久性を持つメモ帳で、書かれた情報を守ります。

水から耐久性を持すコーティングを行なっているのでなく、紙そのものが、濡れても破れない、濡れてもボールペンや鉛筆で書けるメモ帳です。

『人生が確実に幸せになる文房具100』に掲載されました

2023年12月には、文具王の高畑正幸さんの著書『人生が確実に幸せになる文房具100』(主婦と生活社)にて、100選に選ばれました。

実用性とデザイン性を兼ね備えた大人が持ちたい文房具の名品と魅力

と、毎日の生活で触れる文具用品として、便利で、美しく、質の高さと、日々の仕事や生活の雑事一つ一つをただこなす作業から、楽しむ行為になるメモ帳と評価いただきました。

詳しくは、こちらの記事をぜひ読んでください。

『仕事文具』に掲載されました

2016年には、土橋正 著による『仕事文具』(東洋経済新聞社)でも

アイディアはこちら側の都合と言うものを全く考えてくれない。仕事中であろうとなかろうとお構いなしだ。例えば、風呂に入ってくつろいでいる時などもそうだ。少しの間だからと、浮かんだアイディアをそのままにしておくと、せっかくのアイディアも風呂から出る頃には、 すっかり忘れてしまい、文字通り水の泡となりかねない。そこで、風呂場でも使えるアイテムを 用意しておくと便利だ。まずはメモ。多くのメモは水に弱いものだが、この(タグのメモパッド)の用紙は、クリーニングのタグに使われている耐洗紙。 洗濯しても破れないと言う本を水に強い紙だ・・・

アイデア発想をサポートする道具として取り上げていただきました。

なぜ、TAGGED(タグド)はできたのか?

TAGGEDは、耐洗紙からできた新たなプロダクトです。その開発は、元々洗っても破れないほど丈夫な紙である紙が50年来クリーニングで洗浄する折の破れないお客様の衣類を識別するだけの紙にしか使われてこなかったことに疑問を抱いていてもっとほかの用途で世の中に役立つ用途はないものかと悶々としていました。

図らずもクリーニングの需要が世界的に繊維の進化、洗濯機の性能の進歩、そしてなによりも生活習慣自体が変わってきたここ数十年でクリーニングの需要が減少しました。そこで今までクリーニングのタグを作り届けるだけで目いっぱいだった仕事がピーク時の40%弱にまで減ったいま、あらたにこの耐洗紙という機能紙の可能性を世の中の為に使ってみようと新たなプロジェクトを始めました。それがTAGGED PROJECTです。

TAGGED PROJECTでまず初めに取り掛かったのは我々が持てる強みをどのように生かせるかということでした。自分たちで作る新しい価値が【TAGGED】という形になり今新たな展開を始めたところです

耐洗紙からTAGGED PROJECTへ

プロジェクトに力を貸してもらったのが文具デザイナーさんのHI MOJMOJIさんでした。耐洗紙を使ったアイデアは今までもいくつか考えてはいましたが形にするのは至難の業であったところに協力をしていただきました。

そして、2013年HI MOJMOJIにいくつかの提案をいただいた中から形にして初めて世に出したのがTAGGED for Gardenという植物用のタグです。耐洗紙は、水に濡れても破れないそしてその素材に書き込みができるというところが特徴です。紙であることから加工しやすいことで単に植木鉢に差し込む無機質なフィルムのタグではなく風が吹いても飛ばないプランツタグとして形作られました。

処女作は TAGGED for Garden(ガーデニング用プランツタグ)

2015年春先にようやく形になり世の中に出したところテレビの取材効果もあり国内だけでなく海外からの問い合わせもありましたが残念なことに大量生産できる体制にならず商品そのものの価格が高く、また従来にない商品でその使い方が分らず普及することはありませんでした。

そこで学習したことから説明をしなくてもわかりやすい誰もが日常使う必要なものを作りたいということで次に開発するものがメモ帳でした。しかし、こちらにも大きな壁がありました。それが、耐洗紙の紙の厚みです。耐洗紙は、洗うことを前提に作られた紙で結構な厚みが有ります。つまりメモ帳にするには、厚すぎたのです。そこで永年、耐洗紙を安定的に供給してくださった製紙メーカーさんに機能はそのままで紙の厚みを薄く変えることができないかと打診したところ面白そうな企画だということでテスト品を作ってくださいました。それが思いの外、上質なメモ用、ノート用やコピー用紙としても使える「TAGGED PAPER」になりました。このことによって大きくTAGGED PROJECTの展開が可能となりました。

機能はもちろん先ず目を引くデザインのTAGGED MEMO PAD誕生

そして、手掛けた第一弾がTAGGED MEMO PADです。デザイナーさんの提案は奇抜なものでした。水に濡れても破れない機能は、見た目ではわからず従来の文具売り場の中で埋もれてしまうということで目を引くデザインでかつ面白い形であるべきという発想から出来上がったデザインがこちらです。

普通よくあるメモ帳やノートでは長方形や正方形の形をしています。ところが出来上がってきたデザインは手にフィットするくびれた形になりました。これは、まさしく唯一無二でどこにもない形です。ラフにタフに使えるくびれたデザインは、握りやすく屋外での雨降りや室内の水濡れするようなシーンでもへっちゃらです。

しかし、こうしてできたこだわりのデザインを製品化するのは容易いことではありませんでした。

課題は 

①くびれた形をつくるのにどのような方法で加工をするのか

②水濡れOKな耐洗紙を使うからには万が一、メモを洗濯してもバラバラに落丁などしない製本方法は

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