天気:晴れ 気温:5℃
六甲山山活 冬晴れの朝
久方ぶりに、夜明け前の闇がまだ残る時間に家を発った。
午前のうちに山を下り、残る一日を思うままに使いたい。これこそ、この上なく贅沢な時の使い方である。冷気が頬を撫でる。この時期らしい、身の引き締まる寒さである。
いつも通る道の街路樹を見上げれば、すでに葉は散り果て、枝ばかりが寂しげに天を仰いでいた。季節は確実に冬へと歩を進めている。そう実感させられる光景でした。



静寂の山路
芦屋の街から六甲山最高峰へと続く道は、早朝ゆえか人影もまばらであった。
普段ならば登山者たちの声が木霊する山路も、この日ばかりは静かなものだ。己が吐く息の白さと、踏みしめる土の音だけが、この世界に存在するかのようであった。
足を進めるごとに、標高は上がり、眼下に広がる街並みは次第に小さくなっていく。高座の滝を経て、風吹岩、雨ヶ峠。一つ一つの地点を確実に踏破しながら、黙々と頂を目指した。
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頂に集う者たち
2時間50分をかけて、ついに六甲山最高峰へと辿り着く。
山頂の休憩所は、いつものようにロードバイクの集団で賑わっていた。彼らもまた、早朝の山を愛する者たちなのであろう。機材を磨き上げ、汗を拭い、笑い合う姿には、山を楽しむ者たちの充実が滲み出ていた。
しかし、眼下に広がるはずの絶景は、いささか期待外れであった。冬だというのに気温が高めなせいか、靄がかかったようにすっきりとしない。本来ならば、大阪湾から遠く和泉の方までを望めるはずの眺望も霞んでいた。
| 地点 | 時刻 | ラップタイム | 備考 |
|---|---|---|---|
| 自宅 | 7:07 | – | スタート地点 |
| 高座の滝 | 7:51 | 44分 | 登山口 |
| 風吹岩 | 8:22 | 31分 | 展望スポット |
| 雨ヶ峠 | 9:05 | 43分 | 分岐点 |
| 六甲山最高峰 | 9:57 | 52分 | 標高931m |
| 有馬虫地獄 | 11:12 | 1時間15分 | 下山ルート |
| 太閤橋 | 11:23 | 11分 | 有馬温泉街 |
| さくらやまなみバス | 11:53 | 30分 | ゴール |









氷の道
山頂での休息もそこそこに、有馬側への下山路へ進む。
そして、今年初めてのこととして道の一部が凍りついていた。
足元に広がる氷の道。まだ12月だというのにしかし、この緊張こそが、山を歩く醍醐味でもあった。このことこそが、山と向き合うということなのだ。
下界へ
有馬虫地獄を抜け、太閤橋を渡る頃には、温泉街の賑わいが耳に届き始めていた。
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さくらやまなみバスに乗り込む。午前11時53分。家を出てから4時間46分が経過していた。
午前中を山で過ごし、午後からは別の時を過ごす。
これほど充実した一日の使い方があろうか。
今日のまいどあり〜⤴️
自宅から六甲山最高峰まで2時間50分、下山に1時間56分という記録ですね。朝早くからお疲れ様でした!
バスで自宅まで帰ってくると13時半と半日コースでした。
