今回は、全ライダー憧れの聖地、琵琶湖を一周する通称「ビワイチ」に挑戦してきました!
一般的に「ビワイチ」といえば自転車のイメージが強いかもしれませんが、バイクで巡る琵琶湖もまた格別。雄大な湖畔のワインディング、神聖なパワースポット、そして戦国ロマン溢れる歴史遺産まで、2輪だからこそフットワーク軽く遊び尽くせる最高のルートです。本来ビワイチと言うと反時計回りが主流だそうですが今回は時計回りでのツーリングを計画してみました。
今回は、曇り空がもたらした幻想的な景色に始まり、40年ぶりの聖地巡礼、そして信長・秀吉の足跡を辿る3日間の濃厚な旅の記録です。
── 1日目:湖西を北上!幻想的な琵琶湖と緑のトンネルを駆け抜ける
10:00 / 旅の始まりは近江神宮で安全祈願
ついにスタートしたビワイチバイクツーリング!
初日の今日は、琵琶湖の西側(湖西)を北に向かって一気に駆け抜けるルートです。
まず旅の安全を祈るために立ち寄ったのは、大津市に鎮座する「近江神宮」。
かるたの聖地としても有名なこの神社は、鮮やかな朱色の楼門が印象的です。一歩境内に入ると、それまでの街の喧騒が嘘のように消え去り、厳かな空気が満ちていました。
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「この3日間、無事故で最高の旅になりますように」
愛車とともに旅の無事を祈願し、いよいよ本格的に琵琶湖の畔へとアクセルを開めます。
11:30 / 湖上に佇む「浮御堂」と、近江の厳島「白鬚神社」
近江神宮をあとにし、国道161号線を北上。
最初に向かったのは、海門山満月寺にある「浮御堂(うきみどう)」です。
琵琶湖の最も狭い部分に突き出るように建てられたお堂は、まるで湖にふわりと浮いているかのよう。
この日はあいにくの曇り空。しかし、それが逆に功を奏しました。


どんよりとした雲が湖面に光を和らげ、水墨画のような、どこか幻想的で落ち着いた琵琶湖の景色が出迎えてくれたのです。晴天の青い湖も素敵ですが、このしっとりとした情緒は曇りの日にしか味わえない贅沢ですね。
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次に向かったのは、ビワイチ屈指のハイライトである「白鬚(しらひげ)神社」。
「近江の厳島」とも称される通り、湖の中にぽつんと佇む大鳥居が有名です。


国道沿いにバイクを止め、湖を見つめると、曇り空のグラデーションの中に佇む朱色の大鳥居が、いつも以上に神々しく、厳かな雰囲気を放っていました。波の音だけが静かに響く中、愛車と鳥居を視界に収める贅沢な時間を過ごしました。
14:00 / 圧巻のメタセコイヤ並木!緑のトンネルに感動
白鬚神社からさらに北へ足を延ばし、高島市マキノ町へ。
お目当ては、ライダーなら一度は走りたい憧れのスポット「メタセコイヤ並木」です!
全長約2.4kmにわたって、約500本のメタセコイヤが整然と植えられたこの直線道路。
バイクで足を踏み入れた瞬間、目の前に広がったのは、視界のすべてを埋め尽くす圧倒的な「緑のトンネル」でした。
ヘルメットのシールド越しに見える、鮮烈なグリーンの世界。

アクセルを少し緩め、並木から漏れる心地よい風を感じながら駆け抜ける爽快感は、まさに最高の一言!エンジン音と風の音だけが響く空間で、最高のライディングを堪能しました。
17:00 / レトロ風呂で癒やされ、今夜の宿「野坂いこいの森」のログハウスへ
たっぷり走った1日の締めくくりは、温泉です。地元サフラン湯です。
地元の方に愛される、メッチャレトロなお風呂に立ち寄りました。


ガラガラと引き戸を開けると、昭和にタイムスリップしたかのような懐かしい佇まい。熱めのお湯に体を沈めると、初日のライディングでじんわりと凝り固まった筋肉が、一気に解きほぐされていくのが分かります。これだからツーリング先でのお風呂はやめられません。
すっかり体も軽くなったところで、今夜の宿泊地である福井県敦賀市の「野坂いこいの森」に無事到着。
少し琵琶湖からは外れますが、豊かな緑に囲まれた非常に静かで素晴らしいロケーションです。
今回はテントではなく、木の温もりが心地いいログハウスへチェックイン!
バイクを停め、木の香りがふわりと漂うログハウスの扉を開けると、そこはプライベート感たっぷりの贅沢な空間。テント設営の手間がない分、すぐに荷物を降ろしてゆったりと寛げるのが最高です。

窓を開けると、ちょうど良い目隠しのような曇り空の下、暑すぎず、優しく吹き抜ける風が本当に心地いい。
木の壁に囲まれた落ち着いた部屋の中で、「明日はどんな景色に出会えるだろう」と胸を躍らせる、最高のツーリング初日の夜となりました。
── 2日目:松林の静寂から、40年ぶりの聖地・竹生島へ
08:30 / 気比の松原から、ゆったりとスタート
ビワイチバイクツーリング2日目の朝。
今回の旅は「野坂いこいの森」のログハウスに連泊するため、大きな荷物は部屋に置いたまま、身軽なスタイルで出発できるのが嬉しいポイントです。
ログハウスの窓から差し込む爽やかな光と、小鳥のさえずりでお出かけの準備を調え、まず向かったのは、日本三大松原の一つに数えられる「気比(けひ)の松原」です。


朝の澄んだ空気の中、どこまでも続く松林と、その向こうに広がる静かな湖を眺めながら、ゆったりとした時間を過ごします。波しぶきと松の香りが混ざり合った風を感じていると、今日も最高の旅になるという予感がビシビシと伝わってきます。
10:00 / 江戸の風情が残る鯖街道の宿場町「熊川宿」
バイクに跨り、次に向かったのは「熊川宿(くまがわじゅく)」。


ここは、かつて若狭(福井)と京都を結んだ「鯖街道」の重要な宿場町として栄えた場所です。
バイクを降りて一歩足を踏み入れると、そこには江戸時代の風情がそのまま残る美しい街並みが広がっていました。道路の脇を流れる澄んだ水路の水音が心地よく響きます。
歴史を感じさせる千本格子の家々を眺めながら、かつて多くの行商人や旅人がここを行き交った姿に思いを馳せ、のんびりと散策を楽しみました。
12:30 / 本日のメインイベント!40年ぶりのパワースポット・竹生島へ
散策を終え、再び滋賀県へと戻り、今津港へ向かいます。
ここからのルートは、なんとバイクを置いて「船旅」です!








2日目のメインは、琵琶湖に浮かぶ神の島、パワースポットとして名高い「竹生島(ちくぶしま)」。私にとっては、実に40年ぶりの訪問となります。
今津港から観光船に乗り込み、約25分間の船旅がスタート。
湖面を滑るように進む船のデッキに立つと、心地よい水しぶきと風が体を吹き抜けます。遠くに小さく見えていた島が、近づくにつれてだんだんとその全貌を現してきました。
島に到着すると、そこは切り立った岩がそそり立つ、まさに「神秘の島」。
40年前の記憶を辿りながら、一歩一歩、急な階段を登っていきます。
島内に鎮座するのは、日本三大弁財天の一つである「宝厳寺(ほうごんじ)」と、「都久夫須麻(つくぶすま)神社」。 何より圧巻だったのは、豊臣秀吉の大坂城の遺構と伝わる国宝「唐門(からもん)」、そして美しい「三重の塔」です。
「重機も何もない時代に、これほど険しい断崖絶壁の島へ、どうやってこれほど見事な建築資材を運び、建立することができたのだろうか……」
見上げるほど立派な建造物を前に、昔の人の驚くべき知恵と、並々ならぬ努力に、ただただ感動するばかりでした。
島全体が発する強いエネルギーに包まれながら、非常に有難く、深い参拝をさせていただきました。40年という時を経て再びこの地に立てたことに、心から感謝です。
16:30 / 「リラポート」でサウナ&温泉三昧のあと、我が家のようなログハウスへ
船で今津港へと戻り、再び相棒のバイクへ。
2日目の旅の締めくくりは、敦賀市にある温泉施設「リラポート」です。
ここでは贅沢にサウナと温泉を満喫!

じっくりとサウナで汗を流し、冷たい水風呂で引き締めたあとに、広々とした温泉に浸かる……。2日間のライディングによる疲れや汗が、文字通りサラサラと流れ落ちていくような快感です。
心も体もすっきりとリフレッシュされました。
湯上がりのホカホカした体のままバイクを走らせ、今夜も「我が家」である野坂いこいの森のログハウスへと帰還。連泊なので、帰ってきた瞬間に自分の空間が完成しているのが本当に快適です。静かな森の夜に包まれながら、充実した2日目が幕を閉じました。
── 3日目:戦国ロマンを駆ける!秀吉と信長の夢の跡へ
09:30 / 秀吉の出世城「長浜城」から望む琵琶湖
ビワイチ3日目、最終日のテーマは「戦国ロマンを駆ける」!
2日間お世話になったお気に入りのログハウスをチェックアウトし、琵琶湖の東側(湖東)を南下しながら、戦国時代の覇者たちの歴史を巡る熱い1日の始まりです。
まず向かったのは、羽柴(豊臣)秀吉が初めて一国一城の主となった出世城、「長浜城」(現在は歴史博物館)。




天守閣を模した美しいお城の5階展望台へ登ると、眼下には180度以上の大パノラマで琵琶湖が広がっていました。
「なるほど、秀吉はここから湖を眺め、天下への野望を抱いたのか……」
湖を行き交う船や、対岸の動きを一望できるこの場所が、湖北を治めるための絶対的な要所であったことが、肌で、そして五感でリアルに実感できます。歴史の教科書を読むだけでは分からない、現地に立つからこその感動がここにあります。
13:00 / 発掘調査が続く「安土城跡」で、信長の圧倒的権勢に震える
長浜城をあとに向かったのは、今回の旅の最終目的地であり、本日の真骨頂。
織田信長が築いた幻の名城、「安土城跡」です。






現在もお城自体は残っておらず、広大な城跡では今なお発掘調査が続けられています。
バイクを停め、いざ大手道へ。目の前に現れたのは、幅が広く、どこまでも続くかのような険しい石段でした。
息を切らしながら登っていくと、道の両側には、羽柴秀吉や前田利家といった、そうそうたる重臣たちの邸宅跡が並んでいます。その石垣の規模を見るだけで、当時の安土城がいかに規格外の巨大要塞であったかが伝わってきます。
さらに険しい階段を登りきり、ついに標高約200mの山頂にある「天守閣跡(天主跡)」へ到着しました。
かつてここには、五重七階、金色と朱色に彩られた絢爛豪華な幻の天主がそそり立っていました。
今では礎石が残るのみの静かな空間ですが、そこから見下ろす周囲の景色と、吹き抜ける風の中に、信長が目指した「天下布武」の圧倒的な権勢が、今なお色濃く偲ばれます。
あまりのスケール感と、戦国時代のエネルギーの凄まじさに、ただただ圧倒されるばかりでした。
── 旅を終えて:ビワイチツーリングという最高の体験
安土城跡をあとにし、夕暮れの琵琶湖を見つめながら、今回の3日間の旅を振り返りました。
- 1日目: 幻想的な曇り空の琵琶湖、白鬚神社の厳かさ、メタセコイヤ並木の爽快な緑のトンネル、そして野坂いこいの森の快適なログハウス。
- 2日目: 連泊の強みを活かした身軽なライディング。松林の静寂と宿場町の情緒、そして40年ぶりに訪れた神の島・竹生島での深い感動。
- 3日目: 長浜城から安土城跡へと駆け抜けた、時空を超える戦国ロマンの旅。
バイクという最高の相棒とともに、風を感じ、歴史を肌で感じたこの3日間は、どこを切り取っても色鮮やかで、これ以上ないほど充実したツーリングになりました。
滋賀県が誇るマザーレイク・琵琶湖は、走る場所、見る角度、 tender訪れる天気や季節によって、本当に様々な表情を見せてくれます。ベースキャンプを作って巡る旅も最高ですね。
皆さんもぜひ、次の週末は愛車に荷物を積み込んで、琵琶湖の風を感じる旅に出かけてみませんか?きっと、一生モノの景色と感動があなたを待っていますよ!
それでは、また次の旅でお会いしましょう。お気をつけて、最高のバイクライフを!
【本日のルートおさらい】
- Day 1: 近江神宮 ➔ 浮御堂 ➔ 白鬚神社 ➔ メタセコイヤ並木 ➔ 野坂いこいの森(ログハウス宿泊)
- Day 2: 気比の松原 ➔ 熊川宿 ➔ 今津港〜竹生島 ➔ リラポート ➔ 野坂いこいの森(連泊)
- Day 3: 長浜城 ➔ 安土城跡
今日の振り返り
先月の四国四万十ツーリングに続いて今回は2泊3日のビワイチ(琵琶湖一周)ツーリングでした。幸いに初日の梅雨明け宣言がされて3日間ともツーリング日和となりました。1日目230km 2日目120km 3日目155kmトータル505kmの走行距離となり昨年の淡路島一周のアワイチそして今回のビワイチと近隣のツーリングコースを楽しむことができました。
