五節句とは、一年の中で節目となる節日(せつじつ)です
元々中国伝来の宮廷行事で奇数を陽、偶数を陰とする
陰用の考え方に基づき陽数が揃う日を選んだもので
日本へは飛鳥時代から奈良時代にかけて伝わり
季節な節目を祝う行事として節会として宴会が行われたそうです
五節句といっても
桃の節句、端午の節句、七夕は一般的に知られています
人日じんじつ(正月七日)、重陽ちょうよう(九月九日)は
あまり馴染みがありません
そこで淡交社から出ている五節句に遊ぶからの引用で
馴染みの薄い重陽を解説すると
陽数の九が二つ重なることから重陽という
中国では九月九日に大きな災厄にあうと
予言を受けたある家族が、茱萸ぐみを入れた袋を
持って山に登り、菊花酒を飲むまじないによって
災厄を免れたと言う話が伝わる
それにより菊花酒の他に前日から菊花に真綿を
のせて一晩おき、綿が含んだ露で身体をぬぐうと
長寿を得ると言う着綿の風習が行われたそうです
広告
一月は一年の初まり生まれることとすれば
三月は女の子の節句で
五月は男の子の節句
七月は、男女の節句で
節句は、回を追うごとに年齢が上がり
九月は、長寿を願い祝うとすると
言われるように昔からのしきたりも
順を追っているように私は思いました
デジタル社会で時の流れが超速で
流れる現代であるがこそ
節句を祝う心のゆとりが欲しいですね
潮の満ち引きや月の満ち欠けの自然を
どこかで感じながら菊のお茶やお酒を
いただきながら優雅に今日一日過ごしたいと思います
蛇足ではあるが
こんな気分になれたのも
雨の土曜日に妻と一緒に芦屋貴兆陶家と言う
陶器屋さんをのぞいたからこそである
広告
ここで出会った骨董品の有田焼の重箱
これが妙に私を引き寄せたのです
ころ良い大きさと足のある形に惹かれて
何とも言えない縁起の良い柄と色合い
なぜだかわからないがこの器に
おせち料理を入れて
新しい年を迎えたいと
そんな気持ちにさせられたのです
雨の日曜日は、山登りをしているばかりでなく
この器をながめながらゆったりと過ごす
一日にしようと思う
- 関連 :
- 芦屋貴兆 陶屋 https://kittyo.jimdo.com/