2010年頃日本国内のクリーニング需要は
既にピーク時を過ぎて10年が経つ
日本の高度成長期に
家事代行業の旗手としてクリーニング業が
活躍して大いに普及したのは
過去の話で
クリーニングに出していた衣類が
家庭で洗える素材になったり
家庭で洗える洗剤や洗濯機が出てきたり
ライフスタイルも世界中で
カジュアル化が進み
ここ20年はクリーニング業受難の時代
これに並行して弊社でも
需要点数の下落に伴い
弊社主力商品のクリーニングタグの
需要が減り
事業の将来に対する危うさを
当時から肌で感じていた
それと同時にクリーニング業でしか
使用されないこの洗えるほど丈夫な紙と
洗っても消えない特殊なインクを
他の商品に展開できないかと
自分たちの主戦場だけでなく
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異業種への展開を模索し始めたのが
ちょうど2010年あたりだろうか
その頃、大阪産業創造館で
特殊な材料や技術を持った企業と
それを欲する企業のマッチングフェアが有った
しかし、そこで出会った企業は「0」
会場と同じ場所にあった
大阪デザインセンターの職員の方が
この面白そうな素材で何か
デザインしてみませんか?
大阪デザインセンターで支援しますよと
有難いことにお声がけをいただいた
大阪デザインセンターさんに登録する
デザイナーさんにこの耐洗紙という
素材で商品企画を練っていただいた
これは、100円均一の花鉢のカバーです
他にもブックカバーや本のしおりなど
しかし、創作意欲をそそる物ではなかった
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このとき私は、無性に何か耐洗紙を
形にしなくてはという気持ちだけに
囚われていた
この頃は、TAGGED商品を生み出す前の
混沌とした時代で
これらの他にも尼崎商工会議所で
開催されたデザインのセミナーにも
何度も足を運んだ
将来に対する不安だけで突き動かされた
そんな迷走期とも言うことができる
この混沌からTAGGED商品が生まれるきっかけはなんだったのか
こちらの記事に書きました。