TAGGED FROM CLEANING TAGSのキャッチフレーズで先ずは、機能を訴えるためにTAGGED for Gardenのガーデニング用、枝に巻きつけるメモを2015年1月23日に発売をしたのは、前回お伝えした通りです。
TAGGED for Gardenを世の中に出してみて
状況の説明するにのに結論から言うといちいち説明をしなければならない商品、値頃感のない商品は、販売するにはハードルが高かった。
商品のニュース性に関しては、HI MOJIMOJIさんのプレス発表から色々なメディアで告知いただき上場のスタートだった。
しかし、思いの外、消費者からの反応が悪く全くと言って良いほど売れませんでした。そこで考えたのがどうすれば、この耐洗紙のタフさが上手く伝わりその良さと価値を感じてもらえるのかである。
元々この時点でもっと安価にTAGGED for Gardenが製造し販売ができていれば耐洗紙で作る商品の特性を理解いただきもっと普及できたのかもしれない。この時の1番の問題点は、製造時間がかかりすぎて採算が取れないことであった。それにもまして、商品の使い方提案が必要であったことである。
次に我々が考えたこと
そこでもっと説明しなくてもわかりやすい商品、つまり一般的に誰でもが使う文具。例えば文具の三種の神器といえば、私的にみるとメモ、ノート、筆記具であるペン・万年筆といったところでしょうか。
そしてなんとしても作ってみたかったメモやノートを作るのに鍵となったのは製紙メーカーさんの協力でした。洗える業務用のクリーニング用識別タグであるクリーニングタグでは、厚みがありすぎて単語帳やカードのはなってもノートとしての適性がなかった。これを叶えてくれたのが特殊紙の専門商社平和紙業さんであり製紙メーカーリンテックさんでした。そうしてノート適性のある耐洗機能のあるMEMO PAD用の耐洗紙がこの両社の協力がありできました。
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そして、この材料を持ってHI MOJIMOJIさんのデザインでできたのがTAGGED MEMO PADです。
出来上がったデザインがまた斬新でした。一番の特徴は、握りやすいシェイプしたフォルムです。世の中に無い形のメモ帳です。こだわりのメモ帳を作るのにこれからまた試行錯誤が始まりました。印刷して製本した紙の束を単に断裁機切るだけならば紙のロスも少なく手間がかからない仕事です。しかし、くびれた形にするのにどの様にすれば良いのかこの問題を解決し、生産ラインを整えるのに約1年の時間が必要でした。
二つの大きな問題を克服する課題と考えて
①はじめに試みたのは、メモの印刷した中身を断裁でなくトムソンで抜くことでした。そして製本時に表紙を貼り付ける製造ラインです。この時に問題になったのは、メモ帳を握った時のざらつきです。断裁機できった断面は、ツルッとしていますがトムソンで抜いたメモ帳は刃型に止めがあるためにざらつきがどうしても出るのです。せっかくの握りやすい綺麗な形がこのざらつきで台無しになることでした。
②もう一つの問題は、製本方法でした。元々印刷会社で帳票の印刷や製本もしていましたので普通に製本することはできます。ここで一つハードルが上げてしまったのが洗えるメモ帳ということに対しての責任です。
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①と②の問題を解決する方法は、見えていました。しかし、それは設備投資をして解決する問題です。
ざらつきをなくすには、トムソンではなくくびれた形に仕上げるのにメモを製本したのちにくびれた型抜きの刃型で抜く方法です。この様にすることで握った時のざらつきがなくなりツルッとした気持ちの良い感触を得ることができます。
しかし、そんなに簡単には物事が進みません。ブッシャーという油圧の抜き機で綺麗にスパッと抜ける断面と押切りで断面が毛羽立つ部分があることの修正テストに半年の時間がかかりました。来る日も来る日もテストの連続です。
時間をかけて色々なテストをやった結果ある程度の見込みが立ちようやくブッシャーを購入しました。これで型抜きの問題は克服しました。
そして、洗えるほど丈夫なメモにするために絶対に落丁しない特殊な糊を使うPUR製本機をこのためだけに設備しました。
そして、これらの二つの問題を克服してようやく量産体制を整えました。生産ラインが整わなければ生産コストと納期がかかり安定的に楚瑜品の供給ができないのです。元々クリーニングのタグを作るにあたってタグがなければホームクリーニング成り立たず、例えていうならば車が走るのにガソリンがなければ走らないのと同様で絶対不可欠なものなのです。この様な風土でものづくりをしていてメーカーの使命は、安心・安全と共に安定的な商品供給なのです。
こうして晴れて、TAGGEDシリーズ第2段のTAGGED MEMO PADを2015年9月16日に発売を開始したのです。
- 関連 :
- TAGGED(タグド)
今日のまいどあり⤴️
尊敬する経営者の木村勝男さんの言葉にある通りやってみなわからん やったことしかのこらん!こんな気概、熱量を持って物事取り組まなければ何事も乗り越えられないということですよね。これらのお陰で次の賞に繋がりました。