強度のある紙で軽い財布を作りたい方がいると紹介されてお会いしてからすでに2年が経ちます。
耐洗紙は、元々クリーニングタグとして衣類を洗うときの洗浄識別タグとして半世紀の歴史を持つ特殊紙です。2010年ごろよりこの耐久性のある紙をクリーニングタグ以外の用途として活用できないものかと模索してきました。
そして、商品化して2015年に世に送り出したのがTAGGED(タグド)という水に濡れても破れないタフなMEMOです。このことにより耐洗紙という存在がクリーニング業界で使われる業務用耐洗ラベルとしてだけではなく活用される様になりました。
そんな中において耐洗紙が、もっと他の用途として可能性を広げたのがabi Walletというお財布です。
2021年3月に初めて形になった財布がこちらです。
黒い財布は、それまで私が使っていた長財布です。重さが400gほどありました。それに比べると1/3ほどの軽さがベージュ色をしたabi Walletです。その軽さは、重たい財布を持つ私にとって衝撃でした。
そしてその後ずっと使い続けていましたところ新しいデザインで2022年1月に第2弾のabi Walletをいただきました。いくつかの改良があった様です。
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下のベージュの第1弾は、手の脂で程よい色になりました。そして上の青いものが第2弾です。素敵な色ですね。このほかにも数多くの試作品を作りまた耐久性のテストを重ねてこられた様です。
耐洗紙で財布を作るメリットはいくつかあります。
- 耐久性: 水や汚れに強い素材であるため使用時の摩耗や汚れ、湿気などから保護することができます。一般的な紙製の財布と比べて長持ちする。
- 軽量性: 紙製の財布は、革製の財布や金属製の財布と比べて非常に軽いです。日常的に持ち歩くアイテムである財布の軽量化は、そのユーザーの身体的な負担を軽減するとともに、荷物を軽くすることができます。
- 環境に優しい: 紙は、地球環境に優しいと言えます。エコフレンドリーな製品を求める消費者にとって魅力的な選択肢となります。
- デザインの自由度: 耐洗紙は柔軟性があり、様々な色や形状、デザインに加工することが可能です。これにより、ユーザーの個性を反映したオリジナルのデザインやパーソナライズされた財布を作ることが可能になります。
これらのメリットがあるものの発案製作者であるabiさんは、リュックに無造作に入れて毎日持ち歩きテストにテストを重ねた中でもスレや汚れや破れなどに対してずっとテストをしている中で耐洗紙の2枚重ねまでテストをしていた様です。
そんな中、通常145g/m2である耐洗紙に対して厚口の215g/m2の耐洗紙を作る機会があり今回さらに進化を遂げました。強度はもちろんのこと中身の収納に関する構造も使いやすく進化しました。
耐洗紙が厚くなったことで見た目でもスタイリッシュ感が増した様に感じます。
このように耐洗紙と革の良さを融合させることで
- 絶妙なバランス: 耐洗紙の軽さと、革の頑丈さと高級感を組み合わせることで、非常にバランスの良い財布を作ることが可能になりました。革の部分が耐久性を保証し、耐洗紙の部分が軽量性をもたらします。
- スタイリッシュなデザイン: 二つの異なる素材を組み合わせることで、一般的な財布とは異なる独自のデザインを生み出すことが可能です。このようなデザインの新規性は消費者にとって魅力的なポイントとなります。
- 環境負荷の軽減: 耐洗紙を使用することで、全体の革使用量を削減し、環境への負荷を軽減することができます。これは環境意識の高い消費者にとって魅力的な要素となります。
- 通常で考えると違った素材の融合でメンテナンス面では難しいところですが耐洗紙部分は、ユニットになっていてカートリッジ形式になって取り替えが効くところも秀逸なところなんです。
今日のまいどあり⤴️
構想から着手して試作品を作り実際に使ってみてテストを繰り返した中でabi Walletが商品として世の中に出る秒読み段階になりました。私としては、クリーニングタグだけで使われていた耐洗紙が新たな可能性に覚醒し、世の中にファンができることが待ち遠しいです。
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