TAGGED 7CUT MEMOに尼崎の観光一押しキャラクターをあまがさき観光局の皆様に7つ選んでいただきました最終回は、「寺町」です。
阪神尼崎駅南にあるお寺が集められた地域のことです。江戸時代初期に尼崎城が築城され城下町を整備する折にお城の西北に造られたそうです。
駅からすぐ近くにあるのにも関わらずこちらのエリアに入ると何かタイムスリップしたような感覚になるのは、私だけではないことと思います。
御霊水井戸は、御開山日隆聖人応永27年(1420年)当山創建の砌り 聖人が境内の乾の方角に井戸を掘られたところ 清水がこんこんとして溢れ出て、水の乏しい尼崎住民の渇きを潤すこと数世紀、市政上外道完備の大正5年まで市民の飲料に供された。
寺町の詳しい解説は以下の参考文献
兵庫県の歴史散歩上 山川出版社 兵庫県高等学校教育研究会 1996年
角川日本地名大辞典 角川書店 角川日本地名大辞典編纂委員会 1988年
兵庫県の地名Ⅰ平凡社 (有)平凡社地方資料センター 1999年より
元和3年(1617)に入封した戸田氏鉄は城郭や城下町を建設するために、寺内町を形成していた本興寺などの諸寺院を、また、戸田氏に従って近江国膳所崎から移ってきた円通寺・全昌寺・常隆寺などと共に、町並から外れた城下北辺に移し寺町を造り上げた。城下には他に宮町・中在家町・築地町・大物町・市庭町・別所町。風呂辻町・辰巳町などの町場があった。
18世紀初期には当地に16ヶ寺を数えたようだが、天保9年(1838)の巡見使通行用留では、25ヶ寺のうち浄土宗7・法華宗2・真言宗1・禅宗3・一向宗8・時宗4であり、移転の時期や寺数は不明である。
阪神電車尼崎駅の南西に江戸初期に造られた寺町がある。文字通りお寺ばかりが集まった地域。今11ヶ寺が固まってあるのは全国的に見ても珍しいと思う。
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京都でもお寺ばかりが集まっている地域があるが、大寺院の境内に限られている。この尼崎市寺町のように、普通の町中にお寺ばかりがあるのは貴重な存在だろう。国の重要文化財に指定されたものも多くあり、連続した寺院の築地塀やレンガ塀が連なる光景は見事なものである。
今日のまいどあり⤴️
阪神尼崎駅の線路の北側には、延々とつづく商店街で賑わうのに対して南側は、こちらの寺町で趣のある街並みになっています。線路を挟んで動と静の対比が面白いですね。