「小さなこだわりが大きな信頼に」のキャッチフレーズは、クリーニングをする折に付けるクリーニングタグの衣類やお客様に対する思いやりを表現したものです。
クリーニング店は、私たちが生活する街中には沢山あります。クリーニングを利用するにあたり消費者がクリーニングの品質を実感することはあまり無いかもしれません。
しかし、厳密に言うと食品が単に安いだけの原材料で作られるものと産地や品種や鮮度などにこだわり手間暇かけて作られる高級食品との違いがあるように実はクリーニング品質にも大きな違いがあります。
ここでは、その細部にわたるこだわりについて説明をすることを一旦傍に置き衣類に付けるクリーニングタグについて述べさせていただきたい。
ちなみに「小さなこだわりが大きな信頼に」とは、クリーニングタグの角を丸くすることによってデリケートな衣類も傷付けることがなくなる。またクリーニングタグを衣類のボタンホールに通す折に角が丸くなることによってお店のタグ付け作業の能率が上がることに言及したメッセージだったんです。
現在、この角丸タグを意識してお使いいただいている主なクリーニング業社様は、上場企業である「白洋舎」と「きょくとう」です。流石に細部まで消費者の衣類に対する気配りを感じることができます。
角丸タグからさらに衣類へ対するダメージや消費者がクリーニングから戻ってきた衣類を着用する時に外すタグのことも配慮しアップデートしたタグがホッチキスを使わないクリーニングタグ(以下スマートエコタグ:SETと呼ぶ)です。
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2014年の特許取得以来、クリーニングの現場で使えるタグにするために改良に改良を重ねてきました。
正直、タグの構造上ではクリアしているものもクリーニングタグで使う素材の性能でクリアでききれていなかった課題を今回は、静止メーカさんの協力により課題がクリアできたように思う。
スマートエコタグの原理を言うなれば魚を釣る釣り針のようなものです。魚の口に入った釣り針に戻りがついていてハズレないようにSETは、ホッチキスの代わりにクリーニングタグ自体を一旦差し込んで抜けないように戻りをつけた構造です。
ボクシングで相手と絡み合って抱き込むことをクリンチと言います。上図は、紙とホッチキスの針がクリンチしたものです。
これをホッチキスを使わないで紙同士でクリンチさせるのがスマートエコタグです。ホッチキスを使わすに紙自体の強度で離れないようにしました。
このことによってホッチキスの針を使わずに衣類を痛めずタグを外す時に指や爪を傷付けることもなく省資源にもつながるまさにSDGsな取り組みです。
テスト中の商品は、このような感じです。
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こちらは、スマートエコタグを付けて洗浄したものです。ホッチキスは使用していません。紙と紙がクリンチしてる状況がわかると思います。
やがて商品化できるように引き続きテストを重ねて参ります。
今日のまいどあり⤴️
本当に良いものは、ほんの少しお高くつきます。なぜならば、生産性だけを追いかけるものでは無いからです。食べ物での本当に美味しいものや体に良いものには、それなりの手間暇がかかっています。
おそらく、このスマートエコタグが発売される当初は、デリケートな衣類や付加価値の高いクリーニング物にのみ使われることになるように思います。
ただし、多くの消費者に支持されてこのホッチキスを使わないクリーニングタグが一般的に使用され始めるとスマーエコタグが世の中のスタンダードになると思います。
スマートエコタグは、私たちが30年前からお客様からお預かりする大切な衣類のタグ付け処理からホッチキスの針を無くす大切な命題です。